そして、紫耀くん。

年末の可愛らしい匂わせから始まり、先輩の健人くんと何をするのかな...とドキドキしながら年が明けてもう早いこと9ヶ月。

本来だったら4月スタートだったこの未満警察も、想像もしていなかった社会情勢が同時に動いて、7月スタートになったね。

きっとスケジュールもガラリと変わって、予想を超える長期間のお仕事になったかとは思うけれど、その分たくさん私は幸せを貰いました。

打ち切りや見送りやお蔵入り等、風の噂で耳にすることもあったけれど、10話全話ちゃんと放送ができたこと、その姿を見届けられたことがとてもとても幸せでした。ありがとう。

ジロちゃんは、世間のお茶の間では"平野くんと同じような子。"と言われてるみたいだけれど、私の中では属する属性がそもそも違うように見えてました。似てるようで似てない。

そして、ちゃんと土曜日10時にそこにいたのは、間違いなく"一ノ瀬次郎"という、警察学校に通う正義感の強く素直な男の子だった。

紫耀くんの積み上げてきた努力が、紫耀くんの中で実力として着実に形となって生きていることが伝わってきて、それが話が重なると共にたくさんの人に伝わっているのが、耳にも目にも入ってきて嬉しかったです。

今回のこの経験は絶対また紫耀くんの全てを大きく変えるきっかけにもなるんじゃないかな、と見ていて感じてました。共演した先輩の健人くんが「紫耀はマジで良い奴。」と色々な場面で話している姿を見る度に、本当に素敵だなって。近くにいる人にそう言って貰えることって、意外と簡単そうで難しいから。紫耀くんのそのまんまを受け入れてくれる先輩とお仕事ができたことも、あたたかい現場であったことも、その全てを見ている訳では無いから私の中での憶測に過ぎないかもしれないけれど、そう心から強く感じられるチーム未満警察の中に紫耀くんが居れたことが私は見ていて本当に幸せでした。

私が見ているのは1部だからこそ、これからまた知っていく過去があるんだと思う。水面下でこんなにも働いてたんだ...って気づく夜が近くにある気がしてる。

大好きな紫耀くんの大きな背中。

その背中には、きっと誰にも話していない大きなものをたくさん背負っているのだと思う。

たくさんの大人の期待や、大切な人との約束... きっとこの仕事をしていたら、それが減ることはきっとないのかもしれない...

重圧に押し倒されないか、とか、ふっとその全てを包み込んで消えてしまわないか、とか。正直彼を見ていると考えてしまう夜もあるけれど。結局ね、最後は紫耀くんらしく笑顔で居れる場所があれば私はそれだけで幸せだから。嬉しいから。

2020.09