「アイドルなんだな..」って。いい意味でね、改めて彼らの勇姿を目の前にして思った今回のツアー。そこで私が願うのは変わらず、"彼らが元気で心地よく楽しく幸せで日常を送ってほしい" ということだった。

バン！っと大きな音が鳴って、ペンライトが点った瞬間。演者側でない私がギュッとドキッとする瞬間。そして、"ねぇこんなにもたくさんの人に愛されてるんだよ"と、この光を通して彼にどうかどうか届いて届いて届いて..と願う瞬間。何かあった時、1人で暗闇の中不安の渦に巻き込まれそうになった時、どうかどうか1mmでもいいから、この光景や、この愛が、彼らの心の中で支えになってくれる日があれば..といつも陰ながら願ってしまう。これからもいろんな色が増えていくだろうなぁと思いながらも、どうかこの紫耀くんに届く赤の光が変わりませんように..と強く願う私が毎度変わらずそこにいる。そんな私の思考を汲み取るかのように、そっとこの気持ちを拭ってくれたのは、やっぱり紫耀くん、あなただった。

「みんなさっきはありがとね、ペンライト振ってくれて、すごい綺麗だったよね？俺達がいつも見てるのもあの景色なんだよ」(横アリ 0917 夜公演 / 平野紫耀)

ステージに立つ彼の気持ちはどんなに想像しても分からないけれど、どうかどうか幸せであってほしいといつも願っている。全ての公演が、心地よく居心地よく楽しく幸せであってほしいと...。だから、彼らがペンライトの光を"きれいでしょ"、"いつも見てるんだよ"、と見せてくれたこと、紫耀くんが愛ある真心のある言葉で伝えてくれたことが、私はすごく嬉しかったし、すごく心に残った。

紫耀くんは、昔から何においても "どんなふうに受け取ってもらっても構わない" 、と話す。その裏側には色々な思いがあると察しながらも、その姿を見る度に、紫耀くんのほんとのところを分かりたいなぁと思っては、それは求められてないぞと自分を戒める、を繰り返してる。

だからこそ、紫耀くんが自分の気持ちや想いを私たちへ伝わるように言葉にして伝えてくれた時、私はとても嬉しくなる。"好きなように受け取ってもらって構わない"、"そう見えてるということはそういうことだから"、とすべてを包んでくれる紫耀くんのそういうところも大好きででたまらない。でもこれは私の我儘にあたるけれど、時々ほんのり寂しかったりしてね？、全部を正解にしてくれるけど、紫耀くんも人間だから彼の想いは必ずどこかにあって...。そうかな、そうだろうな、と思うことも全て想像でしかないから、それが違っていても合っていても、そこの"想い"を教えてくれる瞬間、とてもとても好きや愛おしいが心の奥底から胸いっぱいに募る。紫耀くんの"伝わってほしい"、"わかってほしい"、その想いが本当にうれしい。

だから私は、紫耀くんが"死ぬなよ"って届けてくれること、それをちゃんと受け取ろうとすればするほど泣けてきちゃうの。本当に本当にね？大好きなんです。

今回もコンサートに行き、"アイドル"の彼を目にしては、"一生交差しない世界線なんだ"と目の当たりにした。元々分かっていた現実の部分を、少しばかり夢を見てしまう私にそっと教えてくれるのも、私にとってコンサートのひとつの定義。でも、その現実を突き付けられても、好きがどうしようもなく増すのは、彼が楽しそうにパフォーマンスしている姿を目にできているからなんだと思う。

ファンサを求める声に対して、目をまんまるにし優しく微笑みがら、その視線で、その指先で、その一瞬だけじゃなくて思い出す度に心の温度があがるほどの幸せをくれる。そうなれるのは好きな気持ちゆえでね、こんなにもたくさんの人に好きな気持ちを抱かせてくれることもすごいなって思うし、嬉しくなる。

紫耀くんが私のことを一生知らないで生きるように、私も紫耀くんの色々は分からない。私が目にできているのはあくまでも"仕事"をしている彼だし、それ以上も以下もない。それはこれから先だって変わらない。時折、儚い関係性だなとも未だに感じてしまう。でもね、それでいいの。

紫耀くんが捉え方をこちら側に任せてくれることが、ひとつの愛だとしたら、私は私の受け取り方で彼らの言葉や色々を受け止めたい。その受け止めた先に、彼が望んでた受け止め方ができていればいいな..と思ってる。

誰かに"求められる"ってね、すごいことだと改めて思った。その裏ではこちら側には想像もできないくらいの色々があるはずだし、葛藤もあると思う。その中でも、たくさんのペンライトの光の中、走ってみたりおどけてみたり、天を仰いでみたり、時折隣で踊るメンバーと目を見合わせて笑って、楽しそうに踊る姿が印象的だった。とても楽しそうに踊るから見ている私も楽しかったし、きっとあれは気持ちがいいんだろうなと思った。久しぶりに見る紫耀くん、楽しそうで楽しそうでそれが一番嬉しかった。

ファンになってから今日まで、この気持ちが後退することはなくて。好きは募る一方で。紫耀くんを好きになって、応援するようになってから、ここの場所で私は"いつ終わるか分からない"と節々で綴っているけれど、これは嘘でなく真面目な本音で。

友達でも家族でもない、ファンと演者。この関係性は残酷かもしれないけれど、やっぱり一方通行で。時に儚い。彼らが私たちティアラのことを大切に想ってくれていることは4周年の日から今までより深く深く感じることが増えたし、その愛に触れる度にとっても嬉しく幸せな気持ちで満ち溢れる。ただ、それはティアラという大衆に向けての愛であって、個人の関係性とはまた異なる。友達や家族であれば、"切っても切れない縁"みたいのがある時もあるけれど、そうじゃない。何かをきっかけとして、この想いや気持ちがフワッとどこかへ飛んでいってしまったら... 今は想像できなけれど、そんな未来が来たら、この関係は瞬時にその時を持って終わる。そしてこの話は、応援しているファン側の気持ち次第でこちら側が優勢な雰囲気が時折あるけれど、そうでもない。もし演者側が"違う道"を選択した日には、こちら側がどう願って足掻いて手を伸ばしても、その時を持って終止符が強制的に打たれる。その後はもう今までの記憶を頼りに、この気持ちたちと生きていくか、気持ちが自然に薄れていくかの2択。

だからこの当たり前でない、限りある時間だからこそ、彼らに届く声は彼らにとってどうか優しく微笑ましい愛ある真心のある言葉であってほしいとずっとずっと願ってる。

私は、紫耀くんが髪型を変えた時にネットが荒れていた事実を紫耀くんが知ったと話してくれた時に知った身で。その時、心がすごく苦しくなった。"エゴサをしない"と言う彼が、時折"見てみたよ"と話している時、私は何も投稿してないのにドキッとする。どうかどうか愛ある優しい言葉だけ彼に届いていて欲しいと思うし願う。髪型ひとつで、どうこう言われてしまうその世界線の現実が怖かった。どうせなら、かっこいい素敵だっていう言葉をたくさんたくさん見せてあげたかった。。少なからず私は、紫耀くんの長髪とても好きだったよ。2ndの時は、"伸ばしたかったけど伸ばすと髪の毛が目に入って邪魔だから切っちゃう"とか、"セットがめんどくさい"とか、言ってたのにね？（笑）長髪になった姿を見て、なんだか紫耀くんの"やりたい"ができるようになったのかな..って思ってね、素直に嬉しかったの。この声が、私でなくてもいいから、"好きだったんだよ"という声が、彼にちゃんと届いていたらいいな。

いつか、いつかね、ずっと私が密かに夢に思ってること。それは、"ファンの好きな俺でいなきゃ" じゃなくてね、“どんな俺でもファンは好きでいてくれる” って、ファンの存在が彼の背中を少しでも押せる支えれるようになったらいいなぁって。ずっとずっと思ってる。いつかそんな日が来たらいいなぁ...。

想像だけじゃ分からないことは100承知しているけれど。どこをどう切り取って想像したって、生きるのにはどう考えたって息がしにくいであろう世界。そんな世界を選ばなくたって彼らは生きていけたはず。それでも、その世界を選んで、今も尚その世界で生きてくれていること。紫耀くんがこの前とあるインタビューで、"40歳になってもエンタメ業界には関わっていたいし、踊っていたい"と答えていて。紫耀くんに限らず、全てのメンバーがそこにKing&Princeの行く末については触れていなかった。彼らはこういう時に不確かな言葉は絶対言わない。そんな彼らが好きなんだけどね、その度にこの時間を大切にしたいと心から改めて思う瞬間でもある。

"絶対"なんてない。始まれば、終わる。なににしたって絶対は絶対にない。私も私たちも、彼も彼らも、どこでどうなるかも、どこでどの道を歩むのかも、何もかも想像は出来ない。そして、その不確かな渦が確証となった時、それは唐突に私たちの前に現れる。そんな瞬間を私は今までだっていくつも目にしてきたし、経験だってしてきた。

だから、どうか。時が許される限り、彼らの耳に届く声や目に入る景色が、愛のある優しいあたたかいもので溢れていることを強く強く祈ってます。

アイドルとしてファンに夢を見させようと未来に誓いを立てるより、"10年後もそうでありますように..." と同じ立場で嘘のない願いを教えてくれた感じがした今回のアルバム。ㅤ「きみをしあわせに」と頑張ってきてくれたことを「きみとしあわせに」を夢に、と教えてくれること。ㅤ"幸せにしなきゃ" だけじゃなくて"自分たちも一緒に幸せになろう"としてくれること。どうか幸せでいてほしい、の届かない祈りのような願いを、まぁるく包んでくれたような。。うまくいえないけど彼らのそういうところがすごくすごく好きだなぁと改めて思ったアルバムを引っさげてのツアー。

ライトが当たっている訳でもカメラで抜かれてる訳でもない時間に、客席をなぞるように優しい顔で全体を見渡していた紫耀くんが毎年変わらず私の好きな紫耀くんだった。元気そうで本当によかったです。

残りの公演も楽しんでね。

たくさんのありがとうを心から。。

2022.09