2020年になった時、誰もが想像しなかった今の社会情勢。きっと2020年もツアーがあって、当落のドキドキを味わったり、大好きな彼らと同じ空間で過ごせる時間があるのだろうと、期待とちょっとした不安と胸いっぱいのワクワクで年を越したのをついこの間のように私は感じている。

ただ、年が明けて数日経ったある日からニュースはあるひとつのことばかり報道されるようになった。そして日常が日常じゃなくなっていく毎日に戸惑いながらこの半年間過ごしていた。

だから当たり前だけれど、半年前までこのような形でコンサートを家で見る日が来ることを、私は想像すらしていなかった。

今回の生配信ライブ "JohnnysWHLwithYOU" (HappyLIVEと略して今後記載) の6日間ある中で初日に選ばれた彼ら。企画が発表された時、私はすごくびっくりした。初日ということと、その初日の出演グループがものすごく大物だったということ。私自身、ジャニーズに関しては本当に申し訳ないくらい無知。だがそんな私ですら、曲も知ってる、イントロも知ってる、絶対的国民的アイドルの方々と同じ日程に同じステージに立つんだ...という感動。

どのような仕組みなのか、時間帯や演出等、全く想像ができないライブ。

ドキドキワクワクしながらテレビの前に座って、彼らが出てくるのを待ってた ...

私が今回のHappyLIVEを見て、感じたことはたくさんある。

ただ、すごくすごく感じたことは、「彼らが見せたい自分」と「ファンが見たい彼らの実像」の差がすこしずつ埋まってきているなぁ..ということだった。

Misbehaveが選ばれなかった時、私は勝手に彼らはまだ"ファンはそういうものを求めていない"と判断したのかもしれないと思っていたから。それがまだ諦めていなかったということを肌身で感じて知れて嬉しかったし、彼らがやりたいことをわたしたちが見たいということを知ってくれている、わかっている、と思ったらすごく嬉しかったし、それは本当に強いなとも感じた。

いつも思う。ファンが求める自分たちになんかにはならなくていいし、誰もが感じる違和感こそが新しい道を作り、それがやがて王道になっていくのだから、それでいいんだよって。

彼らがやりたいと思ったことをそのまんま突き進んで6人で歩き続けて欲しい。世の中に正しいも間違いもきっと存在しないし、近道も遠回りもあるようで無いに等しい。だったら、誰かの声じゃなく自分たちの"やりたい" "したい" "見せたい" を表現し続けていって欲しい。私たちはそういう彼らに真っ直ぐついていくから。

3年目のKing & Prince。彼らの持つ優しさと柔らかさの中に強い芯のようなものがさらに芽生えてきた気がする。

いつかジャニーズの先輩の方が、「彼らはあの年齢でスレてないのがすごいね」っ話してくださっていた言葉が私はすごく印象に残っていて。そういう、いい意味で数センチくらいどこか浮いている彼らの感覚が私は本当に大好きです。

彼らの新しい一面や、新しい彼らに出会うと、私は本当に彼らの1部しか知らないんだなぁと、当たり前のことなのだけれど感じてしまう。それと同時に紫耀くんが「アイドルと言ってもあくまでお仕事ですから...」と前に話してくれた言葉も思い出す。

この言葉を思い出す度、私はアイドルやアーティスト.. 芸能界という世界で表に立つお仕事をされている方々は、多くの人はほとんど見せる事のない、"人生の1部"を私たちや多くの人に見せてくれているんだと感じるし、人生をかけてこのお仕事をしてくれているという現実に改めて気づく。

だから "期待される" とか "期待に応える" とか、そういうのじゃなくて、彼らが心から "やりたい" と思ったことを全力で表現してほしいし、それが表現できる環境がある未来であり続けて欲しいと心から願うし、そんな彼らの歩く未来をこれから先も見守っていきたい。

今回見ていて、心から好きと大好きが溢れたHappyLIVE。画面越しという現実を忘れるくらい、目の前に彼らがいる気がして。その目線も表情も空気感も全てが愛おしかった。

セットリストのひとつひとつも、演出も、全て触れた瞬間から心が震えた。誰が口を閉ざそうと、彼ら5人が忘れさせないと改めて感じた、Prince の Prince Princess 。King & Princeは6人だって、あらゆる手段を使っていつも示してくれる。もう5人のKing & Princeしか知らない人だっている。だけど必ず彼らはどこにだって違和感を残す。いつまでだって残す。そしていつもそんな彼らの姿を見て、私の中の心にあるどこか不安な感情を取り除いてくれるんだと改めて感じました。

又、私が今回1番心震えたのは、KING のCHANBARA 。KINGが出てきた時、今日？まさか... って心が震えた。そして一瞬で帝劇に戻された。あの時、今この瞬間しかこの曲を踊る彼らを見られないと思ったら胸騒ぎがする程に心奪われ、どこかあそこで時が止まっていた私を、あの瞬間全部を持って、ここに居るよと在るよと、全身で伝えてくれたような気がした。今日のライブも帝劇も、同じ。圧倒的なKING。誰にもついてなんて来させない。これが平野紫耀、永瀬廉、髙橋海人なんだと改めて彼らのパフォーマンスを通して感じた。

そして最後のLove Paradoxの時、今回も「生きている中で、彼らを見つけられて良かった」ってしみじみと思ってたのだけれど、実は少し違うのかもしれないとも思ってしまった。烏滸がましい話と感じるかもしれないが、"彼らが" 私を見つけてくれたのかもしれない。底抜けに明るい場所から「こっちだよ」って私を呼んでくれたのかもしれない。もしかしたら私が紫耀くんの言葉に触れた日、あの時きっと、彼の方から私を見つけてくれて私を仲間に入れてくれたんだって。そう初めて感じてしまった。自信もなく理想ばかり追い求めてしまう私に"ここにいるよ"と手を差し伸べてくれたのかもしれないと。

こんなのただの私主軸すぎる主観だけれど、心のどこかで初めてそう感じてしまった。生きている中で、私自身が選んだ選択と彼の選んだ選択が、私も彼も知らないところであの日、重なり合っていたのかもしれない。今こうして"好き"と心から感じながら、彼を応援していること、その全てはあの日から始まっていたのかもしれない。

だからこそ彼らの中で、"ファン"という存在がいつまでも心の中で暖かくて優しくて愛しいと思える存在であり続けられたらいいなと思ったし、好きという気持ちがあり、応援している今がとても幸せなことなんだなと改めて心から感じました。

何かを見返りを求めてとか、何かが欲しいからとかそういう感情もなく、純粋に好きや大好きと思い応援していることが "幸せ" と感じさせてくれる彼らは本当に本当に素敵だなと思う。誰かの笑顔が「自分の幸せ」とここまで強く感じ、話した事もない彼らに「ただ幸せでいて欲しい」と願う未来を私にくれたのは紛れもなく彼らだった。願うのは『私を笑顔にして』じゃない。『ずっと笑顔でいて』なんだ。そしてきっと彼らも同じ。彼らが願ってくれるのは『ファンを笑顔にしたい』という素敵な両思い。表現者とファンの関係はどうしても儚いと感じることも多いけれど、それよりも実は尊く愛しく言葉にできないくらい愛で溢れている関係なのかもしれない。本当に本当に心からのありがとうを本当に伝えたいです。

普通も当たり前も世の中には何一つ存在しないと私は思って生きてます。明日が来ることも奇跡だって思ってる。だから、いつどこでどうなっちゃうのかも分からないし、この"好き"という気持ちが私の中でいつまで在り続けるのかも正直分からないです。ただ、全てにおいて限りある時間なことは確かだから、この限りある時間を大切に大切に心の中で育てて、私にできることを私なりの応援の仕方で伝えていけたらなぁと思ってます。

そして私の気持ち関係なく、彼らがこれから先もあの世界に居続けてくれる限り、彼らが心から笑い合い、やりたいを素直にでき、優しくて暖かくて心が穏やかになれるくらいの愛でいっぱいの環境でこれから先の未来も溢れてることを心から願っています。

2020.06