約1年半ぶりの彼らは、やっぱりやっぱり凄かった。かっこよかった。"会える"っていうことの幸せをいつも以上に感じた日だった。

2019年の冬、帝劇の帰り道に今年の夏も当たり前に発表されると思っていたコンサート。だから次は夏に会えるねなんて心のどこかで想い寄せながら、当時の私は帝劇での感動と幸せを胸に帰宅した。

それから僅か数ヶ月で社会は変わった。想像なんて1mmもしていなかった世界線。人が人と会うことがこんなにも難しくなる未来を私は想像もしていなかった。友達に会うことさえ難しくなれば、もちろん彼らと会える機会はもっと難しくなる。

そんな中でも、彼らは変わらずいつも寄り添ってくれていた。新しい形で1人じゃないよと伝えてくれたり、新しい幸せや、新しい経験をたくさん教えてくれた。

でも、やっぱり"会う"ということ以上に勝るものはないなと今回改めて思った。

何もかも当たり前の事なんてないと、改めて感じてから足を運んだ私は、今まで以上に様々な部分で幸せを噛み締めた。彼らが今生きてくれていること、目の前のステージに立っていること、彼らの中の人生の時間を今私は共有できていること… 綴り出したら重くなりすぎてしまうこの愛だけれど、本当にね、思ったの。

私、忘れたくないな。どうしたって生きていれば薄れてく記憶の中で、どのツアーでも忘れられない瞬間が断片的に、鮮明に焼き付くんだけれど、今回まだ今鮮明に残っているのはファンに向けた優しいお顔と、激しいダンス曲の後、下を向いて肩で息をしていた瞬間と、後ろから見た広い背中。ジュニアの子に向けた愛しそうな笑顔と丁寧に何度も反芻する。忘れないように、忘れないために思い出すのに、思い出すたびに少しずつ脚色されていく気がする、なにひとつ忘れなくないのに、、その感覚が怖くて私は忘れたくないこの気持ちや全部を届かないラブレターと呼んでるこの場所に綴っている。

ツアー中って紫耀くんがファンを幸せにしたい気持ちを近くに感じられるすごくしあわせな期間で、時差のない想いを受け取れる期間で、だから入れなくても近くに行かなくても、幸せ時間だから終わるのが本当に寂しいなと感じるこの気持ちも何年経っても変わらずにあるんだなと思えたとも嬉しかったことの一つ。

きっと見えない場所では色々な事が起こっていたんだと思う。分からないけれど、時に逃げたくなったり、嫌になったり、そういう負の感情とも見えない場所で戦っていたのかもしれない。でもね、そういう感情がもしあったとしても、否定しないでほしい。そんな自分も認めてあげてほしい。人は常に完璧な人なんていないから。それはどの立場に立つ人でも同じはずだから。だからこそ、人は1人じゃない生きていけないし、頼り頼られ助け助けられ、持ちつ持たれつで生きているからね。迷う自分も、戸惑う自分も、嫌になっちゃう時がある自分も、認めてあげて、受け入れてあげてね。大丈夫だよ。私たちはそういう全ても含めて、いまのあなたがあなた達が大好きで、応援したい、支えたい、って思っているからね。

久しぶりに会えた今回のツアーで、私たちだけでなく、彼らの中で愛しく美しく大切な記憶のひとつとなれていたら嬉しいな。

様々な大きな仕事も同時進行で行っていた今回のツアー。健康管理だって簡単なものじゃなかったであろう目に見えるだけでも恐ろしい過酷なスケジュール。そんな中でも、私たちの前ではいつも笑顔で全力で付き合ってくれて、様々なものをくれる彼らに、心からのありがとうと大好きを改めて伝えたいです。

この環境下で、"会う"という選択をしてくれて本当にありがとう。

そして本当にお疲れ様。

2021.09